2018-01-01から1年間の記事一覧

「マナ」

専門用語の簡潔な定義というのはなかなか難しい。どうしても、あちこち予防線を張っているような言葉づかいになってしまう。「マナ」とは何か。とりあえず、二つ、別々の言葉としてあり、ひとつは聖書に出てくる不思議な食べ物。お腹をすかせたイスラエルの…

ベルトルッチ Bernardo Bertolucci

ベルトルッチとの相性はあまりよくない。なのに、偶然、三本見る。まあ、偶然ではない。まとめて放送されていたのだ。「分身」「暗殺の森」「暗殺のオペラ」やはり限度というものはある。「分身」以外はとりあえず通常の速さで見たけど。「シェルタリング・…

ギレルモ・デル・トロ Guillermo del Toro

ホラー映画はほとんど見ないのだ。でも、このところ、試みに見ている。ギレルモ・デル・トロ監督『シェイプ・オブ・ウォーター』(The Shape of Water)がアカデミー賞を取らなければそんな気にはならなかったのだが。その受賞作を見る前に『ミミック』という…

Gone Girl

『ゴーン・ガール』監督 デヴィッド・フィンチャー『ハウス・オブ・カード』、どうなるのかなあ。

翻訳者の当事者性

パレスティナ紛争関連の翻訳本。著者は当事者、パレスティナ人。この手の本は訳者の感情移入の加減が難しい。語の選択も変わってくる。同意できない意見にも、同意しているものとして語を選ぶ必要がある。訳してるわけじゃないですが。もうすぐ、そういう本…

日本の夏

久しぶりに日本で過ごす8月。ふとしたことで、このblogのことを思い出す。「この暑さは世界的なもの」と天気予報は言っているが、よりにもよって、久々に日本にいる年にねえ。*** 最近、関わって、面白かった本。木庭 顕『誰のために法は生まれた』法律…

ノアの箱舟

直方体の木箱を水に浮かべて乗ってみる。バランスは悪い。そんな舟で大洪水を乗り切れというのが「ノアの洪水」という聖書の物語だ。「そんな舟でも、神の力で乗り切れる」というようなニュアンスは物語にはない。当然のこととして、そういう形とされている…