ノアの箱舟
直方体の木箱を水に浮かべて乗ってみる。バランスは悪い。
そんな舟で大洪水を乗り切れというのが「ノアの洪水」という聖書の物語だ。
「そんな舟でも、神の力で乗り切れる」というようなニュアンスは物語にはない。当然のこととして、そういう形とされているのだ。
そういう理に適っていない形になったのは、すでに古代における勘違いだったということがわかった。
この本にはそういうことが書いてある。別に特別な聖書解釈を施したという話ではない。
また、ノアの箱舟の残骸が見つかったという話でもない。
単純に、「ノアの箱舟」という聖書の物語の原形となる物語の楔形文字書板が見つかり、そこに書かれている設計図の説明では丸い舟を造れということだったという話である。
書板の発見そのものはすでに2010年頃、内容とともに報道されている。検索すれば、今でもヒットする。
では、詳細はどうなのか。
それから、「折角だから、実寸大で造ってみようではないか」
という話。