青銅の腕輪に角の装飾 イスラエル北部で発見

Rare Bronze Horned-Bracelet, 3,500 Years Old, Found in Israel


イスラエル北部の小遺跡での発掘で、青銅製の腕輪braceletが発見された。角のような形の装飾があり、地方の有力者の所有物ではないかとされる。年代は出土した文脈から後期青銅器時代と推定される。上記URLに大きな写真あり。


遺跡の名はRamat Razim(ラマト・ラジム)。北部の大遺跡ハツォールHazorの南約10キロに位置し、当時、この地域の中心であったと考えられるハツォールの周辺を固める村だったのではないかと推測されている。

早々に写真が公開されているが、非常によい状態で見つかっている。青銅は腐蝕があまり進まない。青銅の腕輪は単純なものが多く、時代によるバリエーションの研究はあまり進んでいない。今回の例について言えば、後期青銅器時代はおろか、おそらく並行例はないだろう。

古物商のことに詳しいR・ドイチュ氏が「せいぜい50-80年前のベドウィンの腕輪」とコメントをつけている。

腕輪の年代はともかく、遺跡そのものが後期青銅器時代のものであることは確かであるようだ。考古学的には、この時代のこの地域から小さな定住地が見つかったことの方が意味深い。