セティ1世時代の人面棺発見

メギド近くのテル・シャドゥードで「セティ1世時代の人面棺」が発見されたとエルサレムポスト紙が報じている。

http://www.jpost.com/National-News/3300-year-old-Egyptian-coffin-found-in-Jezreel-Valley-347980

副葬品の中に、金のスカラベ。記事中に写真あり。

セティ1世(前13世紀初頭)は有名なラメセス2世の父。

パレスティナ考古学では久しぶりの派手な発見と言える。

手の込んだ棺や副葬品から、エリート層に属す人物の墓と考えられる。

さほど重要視されていない遺跡から単基ながらそうした墓が見つかったことの意味は小さくない。ラメセス2世時代直前のパレスティナ情勢の一端を想像させる。

テル・シャドゥードは聖書の「サリド」という町との同定が提案されている(ヨシュア記19章10,12節)。